2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

架け橋を眺め、渡る旅

友人と天橋立に行ってきましたー。 去年の夏ごろから車でどっか行きたいなという話をしていて、ようやく今日実現した感じです。なんでまた天橋立か。もちろんなんとなくです。電車で行きにくく、なおかつ行ったことのない観光名所ということでさらっと決まり…

厳選、私の50冊

夏である。暑さについては言うまでもないが、書店では来たる長期休暇に向けて「夏の100冊文庫フェア」なるものがどこでも開催されている。 というわけで(どういうわけだろう)、「私の100冊」と題してこれまで読んできた本をピックアップすればどうなるか、…

強制的自由について

テスト勉強らしきことをしている。 とは言っても自由論について時間を割いた講義だったこともあってなのか、テストもまあ自由に論述してくれていいよという先生のスタンスである。あまり授業に出ていない状況で自由と言われても、どの程度の自由なのか判然と…

書くべきこと、考えるべきこと

山田ズーニー[著] 『伝わる・揺さぶる! 文章を書く』(PHP新書) 友人のおすすめ書籍である。読み終わってからではなく、読みながら、A4で3枚分ほど思ったことを書き連ねて整理していた。 昼過ぎから今までずっと考えたり書いたりの作業を繰り返して、いま…

言葉の向こう、人間的なものたち

中村文則[著] 『土の中の子供』(新潮文庫) 小川洋子[著] 『薬指の標本』(新潮文庫) 小川洋子[著] 『妖精が舞い下りる夜』(角川文庫) 昨日から今日にかけて読んだ本たちである。どれも200ページ前後のものなのでさらっと読んだのだが、さすがに3冊まと…

しめやかに、けれど確かな熱をもって

五十年余りにわたる交友によって築き上げられた絆とは、どういうものなのかと想像はしてみても、自分の生きたこれまでの二倍以上の月日など、あまりに深遠すぎて霞みがかっている。歳月の長さですらはるか遠くに感じられてうまく思い浮かべることができない…

失われゆくものたちとともに

小川洋子[著] 『ブラフマンの埋葬』(講談社文庫) 小川洋子[著] 『密やかな結晶』(講談社文庫) 昨日、今日と続けて読んだ小川さんの小説。思えば高校2年の頃に現代文の教科書に載っていた「アンジェリーナ」に惹かれて『博士の愛した数式』を手に取るに至…

神は悪意に満ちている

中村文則[著] 『掏摸[スリ]』(河出書房新社) 以下の感想を読んでからこの作品を読んでも支障がないように配慮はしつつ書いていますが、内容をある程度明かさなければ伝わらないだろうと思う部分も多かったので、ネタバレ要素も若干ながら含んでしまってい…

静かに凪いだ物語の海へ

本のなかに、ひとつの世界を見た。現実に近いようで、けれど確かな隔たりを持った、慎み深くうつくしい、物語の世界である。350ページほどの紙の上、静かに揺らめく言葉たちは、優しい光を放ちながら、読み手をその深遠な世界へと連れ出してくれた。 小川洋…

無題

携帯電話で文章を書くと、言葉が死んでいるみたいに見える。 何がそうさせるのか、非常に気持ちが悪い。パソコンで書こうが携帯電話から書こうが手書きであろうが自分の言葉なのに、それぞれが別の自分であるというのは疑いえないと思う。その中でもとりわけ…

言葉が織り成す仕合せ

突然ですが、パソコンを修理に出さねばならなくなったので、明日以降一週間弱は日記を書けそうにありません。 と、ここに書けるぐらいだから一見問題はなさそうですが、危険な症状が多々出ているので、サポートセンターに電話をかけてみました。それ以前に友…