撮ること

底なしレンズ沼からのいざない

レンズ沼、という言葉がある。デジタル一眼を買うことの宿命として、より質の高い写真、自分の撮りたい写真を目指して様々なレンズを買いたくなるというのがそれである。 (▼長めの近況。読み流してOKです) フルサイズミラーレスを使うようになって、しばら…

撮ることは考えること2020

「書くことは生きること」を座右の銘にして久しいけれど、カメラで写真を撮るようになって、そこに「撮ることは考えること」を付け足したのは4年前。自分が感じている、写真を撮ることの魅力とは何なのだろう、と考えながら、それがようやくまとまった言葉に…

一つの街で

曇天の中で、昨日近くの公園に写真を撮りに行った。土曜日の午後、イベントの告知のポスターには、中止の貼り紙が上からいくつも貼ってあったけれど、敷地内は家族連れが多くて賑わっていた。 家を出るときは晴れ間も見えたので、途中で太陽が差し込むことも…

デジタルで撮る人間の戯言

▼小説の没原稿 立ち止まってカメラを構え、右目でファインダーを覗く。太陽の光は斜め後ろから差し込み、レンズの向いている先の紅葉に降り注いでいる。ピントリングを回す。ぼやけていた視界に、赤い葉の輪郭が浮かび上がってくる。もう少し、と思いながら…

撮ることは

書くことが生きることなら、撮ることはどうすることになるのだろうと考えていた。目に映るものを、手元にある愛機は鮮やかに写しとってくれる。収めたいと思う景色は、ただそれが自分の感性にとって美しいと思える程度の直感であることのほうが多いけれど、…