2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

目に見えぬ冬の終わり

傘を伝う雨粒が、アスファルトに落ちて、側溝へと流れていく。天と地の無数の結び目をたどって街を歩きながら、今日はマフラーのいらない日だと思った。駅前の人通りはいつもと変わらない。同じ日は来ないけれど、普段通りの日々はそこにあって、変化という…

一つの街で

曇天の中で、昨日近くの公園に写真を撮りに行った。土曜日の午後、イベントの告知のポスターには、中止の貼り紙が上からいくつも貼ってあったけれど、敷地内は家族連れが多くて賑わっていた。 家を出るときは晴れ間も見えたので、途中で太陽が差し込むことも…

沈む

自分にできないことができるひとをひたすらに尊敬しながら、そんな必要もないのに比べてしまって落ち込むことがたびたびある。心の内にある動きを見つめてみたら、それは「大したことがない」と思われたくない、「つまらない」と思われて離れられたくないと…

真夜中の残光

昨日で辞めたら三日坊主になるなと思い、何かを綴る試み。打ち込まれた杭にロープを渡して、未来の誰かがたどれるように。たどったところでどうなるのか、何になるのかという問いに価値はなく、時間が経ったとき、そのときの自分が確かにここで何かを考えて…

杭を打ち込むように

連日書いたのなら三日目もという気持ちで、記事を書こうとしている。140字に収めるように書いて、笹船のように流れていくよりは、流れの中に一本ずつの杭を打ち込むようにして、文章を綴っていたい。 特に何もしない休日を過ごした。雨だったこともあって、…