2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

孤独の結晶

鬱屈した思いが琥珀のように結晶化するのを眺めている。言葉にしたいモチーフを、思いつくたび書きつけては、それが一つの形を成すのを待っている。書き出すのはまだ早い。器を満たし、やがては溢れ出す想像の欠片が、言葉になってきらめいて、作品ができあ…

何に向かって祈ればいいのか

生きていく不安に押しつぶされそうで、休み明けはいつも慄いている。休日中に前倒しで仕事をしたら、多少は楽になるのかもしれないが、それがどうしてもできない。休みがすべて仕事で塗りつぶされていくことが嫌でたまらないのだろうと思う。結局締切が迫れ…

喪失の恐怖を握りしめる

本音と呼ばれるもの、本心というかたちのないもの、本当の気持ちという確かなもの、それらがいったいどこにどうやって存在しているのか、見失ったまま立ち尽くしてしまっている。そんな心もとなさが苦しい。 空洞を吹き抜ける風は冷たく、その冷たさが余計に…

最も明るい四等星に向かって

何かを失うことでひとが前に進めるのだとしたら、自分が失うものは何だろう。鏡の向こうを眺めて、そこにある別の世界のことを思う。何かを大切にするために、捨ててしまわなくてはならないものが、悲しいけれど現実にはあるのかもしれず、そんなもののこと…