2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

生と死と愛をめぐる魂の彷徨

福永武彦 『死の島』上・下(講談社文芸文庫) 途轍もない小説を読んだ。何から言葉にしようかと考えながら、渦巻いている読後の余韻の正体が、果たしてどういった種類の感情なのかを確かめるように、上巻のページを初めからめくり、最初に読んだときとはま…