沈む

 自分にできないことができるひとをひたすらに尊敬しながら、そんな必要もないのに比べてしまって落ち込むことがたびたびある。心の内にある動きを見つめてみたら、それは「大したことがない」と思われたくない、「つまらない」と思われて離れられたくないという思いのようで、これが肥大すると、何ら気にする必要のないことでも、理想と現実との隔たりに気落ちし続ける。

 

 感情の移ろいは一時的なもので、過ぎ去ってしまえばまるで気のせいだったかのように、そういう劣等感はどこかへ消えるのだけれど、突き詰めればそれはさみしさや人恋しさに起因しているのかもしれず、結局そのどうしようもなさに気づくと、ため息をつきたくなる。

 

 思うように仕事以外の時間を使えていないもどかしさにも原因はあるのだろうけれど、こういう浮き沈みはずっと続いている。

 毎日更新しようと思って、少し強引に書くと、仕事しかしていない日は、こんなふうに沈んでいることもある。生きているのだから、まぁ仕方ない。あくまで、一時的なものです。