対峙、戦慄、奮起、脱力

 行ってきました四度目の東京。
 受けてきました二次面接。概ね想像していたとおりではありましたが、さすがにレベル高いなあというのが素直な感想です。一次とは雰囲気もがらっと変わり、肩の力抜いていいよと言われながらもそんなオーラが面接官から微塵も感じられない矛盾。手ごわい、という表現がすごくぴったり当てはまるんではないかと。
 楽しかったと言いたいんですが、必死に闘ったなあという疲労感のほうが大きかったりします。見たことのない自分がいたというか(笑)


 笑顔は保ちながら、矢継ぎ早に飛んでくる質問に必死で食い下がったものの、手応えは正直わかりません。言いたいことが言えたところも、苦し紛れに絞り出したところもあります。
 ただ一つ言えるのは、不完全燃焼ではないということです。
 一応、たどたどしくはあってもすべて力は尽くしました。落ちてたらもうしゃーないと思います。縁がないということだと思ってすっぱりあきらめられるように精一杯できたかなとは思ってます。
 浮き彫りになった問題点もいろいろあって、まだまだ人として未熟ではあるなと感じる良い経験ができました。質問され、こたえようとして初めて明確になりきっていない自分の内面に気付くわけです。自己というのはどこまでも深く、よくわからないものですね。


 しかし、いい大人が真剣な顔をして「働くって何?」と訊ねてくる光景というのは妙な面白さがあるなあ、などと終わってから考えてしまいました。
 四十代ぐらいのおじさんたちと真剣に顔を突き合わせて、しかも向こうは自分のことを知ろうとしてくれているという状況の特異さ。貴重な経験だと思います。
 働くというのは生半可なことではないのかもなあ、とそんなことを思ったりしました。


 結果がどうあれ次以降の面接に向けて非常にプラスになる経験ができました。
 とりあえず、今日のは落ちたと思って次のことを考えることにします。


 わずか40分で人間はこれだけ疲れることができるんですね。