昼下がりの散文

 夜になってから日記を書ける気がしないほどワールドカップに見入っているので、今まで書いたことのない時間にこうして日記を書いています。
 いや、その日にあったことを書くわけではないので日記とは言いがたい単なる散文と言ったほうが正しいのですが。


 前回の日記に書いたように、これから面接です。ただ、企業側の都合なのか、17時からというややこしい時間です。時間だけ見ると遅く感じられますが、だからと言って大学へ行ってから会社へ向かえるほど余裕はありません。会社までは1時間弱で行けますが、16時半ごろ着くように15時半過ぎに家を出ることになります。大学で3限を受けると、そのまま急いで帰っても16時半を過ぎてしまう悲しい現実があるわけです。
 と、こんなことを面接前にだらだら書けるほど緊張もしなくなったのだなとしみじみ思っていたりします。ただ、志望度がそれほど高くないことが大いに関係しているとは思います。


 まあ、それはそうと、水曜の最終面接のほうなんですが、時間は15分しかないようで、もしやこれは意思確認ではないかという気がしないでもありません。何が待っているかわからないので何とも言えないんですが、説明会からここまで、あまりにあっさり来てしまったので戸惑っています。
 しかしながら、一次面接で、これまでなかなか良い結果を出せていない理由を自分でどう分析しているかと訊かれたとき、この日記に4月後半から散々書いてきた内容を話したうえで通過したので、多少は信用してもいいかなとは思っています。
 仕事のために小説を書くのをやめなければならないのかと考えたこともあったけれど、小説を書き続けたい思いは自分の中で揺らぐことはないし、仕事をしながらも何かを書き続けたい。仕事での経験は文章にも活きてくるだろうし、小説を書き続けること(あるいは言葉で何かを表現しようと思索をめぐらせること)が、仕事においても人と人とのつながりのなかで活きてくる場面もあるだろうと思っている、というようなことを長々喋って受かったため、一応受け入れてもらえたのかと。


 模擬面接を2月に受けたとき、会社に入っても小説を書き続けるなどとはあんまり言わないほうがいいとアドバイスされましたが、そんな自分は自分ではありません。自分らしさという言葉が鍵を握る就職活動ですが、自分らしさという言葉がいかに曖昧で誤解を生みやすいものか。
 使い古された就活の言葉をどうやって自分の言葉として咀嚼し、表現するかが、面接では重要なのだと現在は思っています。