読書間感想文らしきもの

 これほどまで文章を読み味わうことに浸りたいと思ったのはいつ以来だろう。
 まだ読み終わっていないから感想を書くことはしたくないけれど、読み終わらないうちに、小説を書きたい思いがつのっていく。


 須賀敦子ユルスナールの靴』。読み終わったら、単なる感想にとどめておくのではなく、自分なりの書き方で、ものを書くことそのものに対する考えを一度整理したいと思っています。
 すでにいまの段階で、マルグリット・ユルスナール自身の著作である『ハドリアヌス帝の回想』を手に取りたい思いと、須賀敦子の全集をはじめから読みたい思いが混じりあっていて、そんなこと言ってもだれもわかってくれそうにないとは思いつつも、ここに書いてしまっている次第です。


 心を揺さぶられた本に出会うと、つねにひとに薦めたくはなるんですが、じぶんの薦めたい本を、じぶんと同じくらい楽しんで読んでくれそうなひとが見つかることってなかなかなくて、しばしばさみしい思いをしています。
 好きな作家がそれなりに偏っているということなんですけど、まあその反面、偏れば偏るほど、書くものの独自性が強まることを信じながら、日々小説を読みつづけてます。


 おもしろいことも思いつかないので、中途半端な日記になりました。
 読んでいるものの影響から、文章の書き方に微かな変化をつけてみています。
 気づくひとがいるかどうかはさておき、今日はそんな感じで。