現実と世界と

 学校に行かなければ焦ることもないのだなと、当たり前のことを思います。
 ちょっと熱を出して1週間休んでみたら、精神的にも何かずいぶんと楽になったような気もします。これが単純に、現実から遠ざかっている結果なのだとはあまり思いたくはないんですが。
 でもある程度は焦りもないと行動できないでしょうし、学校にまた行けば嫌でも焦るとは思います。


 だから、とりあえず今は積読の消化に全力を尽くしてみようと思い立ち、熱でしんどくなってから読むのをやめざるをえなかった堀江さんの『もののはずみ』を読破しました。
 寝まくっているせいか、頭はかなりすっきりしてきているし、咳も出なくなってきているので、考えるリハビリも兼ねてます。


 それはそうと、伊坂さんの新刊『SOSの猿』が発売されているではないですか!
 書店ではなく新聞の広告欄で知るという、学校へ行っていないために味わうことになったこの屈辱。
 ええ、もちろんマスク着用で買いに行きました。
 これだけ慌てて買いに行くくせに、買って家に持ち帰るなり、読むのは土日でゆっくり読めたらいいやーと気分はいつも切り替わります。
 土日でゆっくり読めたら、と言いつつ、この言葉には土日でゆっくり絶対に読み切る、という意味が一応込められてます。


 まあ、何と言おうと現を抜かすのも明後日までです。
 何もせず寝込んでいたことを思えば、読書も立派に現実と接することのような気もしています。