ただ生きていくだけで

 ただ自分のことをわかってほしいというわがままな思いを、いったい誰が聞いてくれるというのだろう。自分のことで精一杯な状況は、これからしばらくはずっと変わらない。
 何か書くたび、「自分」という単語が出てくることに嫌気が差す。「自分」中心にしか生きていない。その言葉なしに何かを書くことができないことに絶望する。見つめているのは内側ばかりで、混沌とした気持ちを一つひとつ整理することに追われる。
 確固たる芯はつねに持っていたいから、不安や悲しみでぐらつきたくない。


 結局求めてしまうのは、一方的に話を聞いてくれて、肯定してくれる相手で、都合よくかまってくれる相手。そんな人間がどこにもいないこともわかりきっているが、何をどうしたらこの精神状態から解放されるのかわからない。仮に話を聞いてくれる相手がいたとして、何も返すことができないのに、どこにもいないそんな人間を求めてしまっていることに腹が立つ。


 解決方法が見つからない。助けてください。