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 昨日の読書記録では本の名前を並べただけだったけれど、改めて、一年間を振り返って日記を書こうと思う。明日は22時半までバイトなので、おそらく終わってからだと何も書けない。ということで、2010年最後の日記である。


 思えば昨年末は、就職のために英語やらねばやばいんではなかろうかと思ってDSの『英語漬け』をしつつ、ESの文章を考えていた矢先に7年使ったPCが壊れるという悲惨な終幕だった。そのせいで、ろくに一年を振り返ることもできず、静かに年の瀬を過ごしていたと思う。


 で、年が明けたらリビングで携帯電話を踏み、1月4日に新たなPCが到着するまで、完全なる電波過疎状態に陥ったのであった。なんという幕開けかと思ったのだけれど、それでもおみくじは吉で、それによれば就活もなんとかなるかなあという感じに書かれていた。
 毎年、おみくじは怖いぐらいに当たる。今思い返せば今年も見事に的中だった。大体要約すれば次のようになる。
急がば回れ、焦って自分を出そうとするとますます思わしくない結果が出る。やがてめぐりくる好機に備えて、将来の計画をじっくり練れば運勢は吉」
 本当にその通りだった。


 就活は長引き、決まったのはほぼ2ヶ月前。決まらないことに焦って、何度考え方を変えたかわからない。就活のことに関しては終わったときにじっくり振り返って書いたので、今新たにここで書くつもりはないけれど、間違いなく、今までで一番自分自身を見つめた一年だったことは断言できる。昨年は挑戦の一年だと自分で書いたのだけれど、今年は一言で言えば、激変の一年とでもなろうか。


 苦労も成長も含めて、自分も周りも、いろんなことが大きく移り変わっていく一年だった。基本的に前向きで、苦労を苦労と思わないところが長所なのではないかと、面接でも何度か話してはいたのだが、悩んで悩んで悩み抜いたところに、現在の自分がいる。しんどいなあ、とどれだけ嘆いたかわからない。
 でも、そのつど、支えてくれたり、話を聞いてくれたり、なぐさめてくれたりするひとたちが身近にいて、それが本当に幸せなことなのだと、心から噛み締めることができたと思う。自分のことで精一杯ではあったけれど、自分のことで精一杯になれていた理由を思えば、そこには身近なひとたちへの感謝の気持ち以外何もない。


 と、これもまた就活の日記で書いたような気がする。
 就活以外にもいろんなことがあったのだけれど、それでも一年間のほとんど、自分の心のなかを就活が占めていたので、いざ振り返るとこうなってしまうんだろうなと改めて思う。


 だからなのか、少し今年の年末は、特別な思いがあるのかもしれない。
 年が明けたら就活がいよいよ始まっていく、という昨年末とは違って、もう年が明けたらその先に働いている自分がいる。ピリオドの向こうにあるのは次の一文ではなく、新たな一章なのだという感覚。


 研修で、自分の未熟さを理解したからこそ、このままで大丈夫だろうかという思いが強くて、正直不安だらけである。
 環境が、多分今年以上に激変するだろうと思う。節目を迎えている実感があまりに強くて、きっと今思っていることは今しか思えないことで、こうして書き残すことで、懐かしさへの布石になるのではないかと考えている。


 来年はどんな一年になるか、うまく想像できない。でも、これまでの人生を通してつくり上げることができたつながりを、今まで以上に大切にしながら、日々を過ごしていけたらなと思う。
 みんながそれぞれの道を歩き出すからこそ、余計にそう思う。


 つらかったぶんだけ、それに見合うものは返ってくる。
 これだけ悩んで決めた道なのだから、自信を持って歩いていけばいい。
 一年かけて自分のなかに刻まれたこれらの思いが、おそらく、来年の自分を支える信念になる。今年よりもさらにしんどいかもしれないけれど、それでも。


 自分だけじゃなく、関わったすべてのひとたちにとって、来年が素敵な一年になることを祈りつつ、今年一年ありがとうございましたの思いとともに、本日の日記を結ばせていただきます。