報告も兼ねつつ

 柴崎友香さんの『よそ見津々』(日本経済新聞出版社)、さくっと読み終えました。松岡正剛さんの『フラジャイル』(ちくま学芸文庫)も読み終えているのですが、全部感想を書き出す時間的余裕がありません。


 とりあえず『よそ見津々』のほうだけ感想を書くと、久々に読んだ柴崎さんの本ということで、ほとんど一気に読み進めてました。まず、本文の前に名久井直子さんの装丁が素晴らしい。カバーには柴崎さん自身が撮影した写真が切り貼りされ、カバーを取ると表紙には大阪、裏表紙には東京の地図がそのまま載ってます。
 大阪にずっと住んでいた柴崎さんが、東京に住むようになって感じた些細なようで大きい文化の違いに、関西人としてうなずいたりびっくりしたりでした。


 誰もが考えたことのあることほど共感は得られますが、なんでもない事柄だからこそ見過ごされがちなそれらをしっかり気にとめて、言葉に切り取るところが柴崎さんの魅力なのではと改めて思いました。
 知らない世界に対する純粋な興味だったり、日常でふと感じる自分と他人との違いへの疑問だったりを、ありのままに取り出してみること。これは簡単なようで結構難しくて、意図的に行おうとしてできるものではなく、ちょっと間違えると現象学になりかねません(違)
 それが自然とできている(ように見えるだけなのかはわかりませんが)のが柴崎さんで、大いに共感できてしまうからこそ真似できそうにも思えるけれど、やっぱりこの文章ってこのひとにしか書けないんだろうなと思います。




 さて。唐突ですがついったーを始めてみました。ひらがなで書くのが好きです(何)
 名前はここでのものと同じなので探せば見つかると思いますが、今後どういった使い方をしていくかは使いながら考えていくので、リンクはちょっと保留します。あくまで日記が中心なのは変わらないと思います。
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