解釈とイメージだけが

「もう12月やなー」
「どうする、やばくない? セミナーとか行ってる?」
「いや、あんまり大企業興味なくてさー。企業単独のやつもすぐ予約いっぱいになるし」
「やんなー。でも焦ったほうがよくない?」
「そうなんかなあ」


 そんな会話を、心の中でしてました。
 普通に書かず「」でくくるだけで他人の言葉のように聞こえてくるから不思議ですね。
 新聞を読んでいても、就職が決まらない人の話ばっかりで、報じる側は所詮他人事なのか、涼しい顔で「今年も厳しい」と連呼している気がしてなりません。
 事実を伝えるのが仕事とはいえ、マスなコミュニケーションなのだから、事実を歪めることも容易にできるわけで、こういうときこそ、無事に決まった人ばっかりを報道してみてもいいんじゃないかと思ったりします。
 ポジティブな事実だけを報道しまくってみるだけで、嘘でも世の中明るくできたらそれに越したことはない気もするんですが。
 まあ、そんなことしたら誰も情報を信じなくなりますね。
 ん、でも鵜呑みにしていい情報のほうが少ない世の中に、すでになってしまっているような。
 ものを書いていたいとは言え、新聞だけは避けたい理由がこの辺にある気がします。