何に向かって祈ればいいのか

 生きていく不安に押しつぶされそうで、休み明けはいつも慄いている。休日中に前倒しで仕事をしたら、多少は楽になるのかもしれないが、それがどうしてもできない。休みがすべて仕事で塗りつぶされていくことが嫌でたまらないのだろうと思う。結局締切が迫れば、是が非でも休日返上で働かなければならないのがわかっているのに、前もってやっておくことができない。気の持ちようでどうにかなるものなのだろうか。
 わからない。相変わらず、何のために頑張ればいいのか。頑張る対象は明らかではあるけれど、その先に自分の幸せがあるように思えない。何を信じて頑張ればいいのか。信じることを拒まれたとき、形のない何かへの虚しい祈りのような思いだけが、そこに残る。