まなじりを決して

 今年もいよいよ、仕事上の夏が始まる。四年目になるけれど、今年はかつてない、最高峰の舞台で迎える夏になった。しかも、頂点を目指して闘うための武器は、ここまで時間をかけて、自分で作った武器である。素材を選び、組み合わせ、研ぎ澄ませた、付け焼き刃とは対極にある武器を片手に、全力で闘い抜きたい。その切っ先で斬り拓くのは、ほかでもない、彼らの未来だ。一つひとつの言葉に魂を込めて、見たことのない景色を見せてあげたい。覚悟を決め、期待を抱き、自信を携えて、踏み出す準備は、整っている。