真新しい過去

 髪を切られに行ってきました。そのついでに、高校時代の友人と少しだけ喋って、当時の通学路を通って帰宅。開発途上の土地とはいえ、三年前とはずいぶん様変わりしていて驚きました。古い建物がなくなって、新しいものができ上がるのは時が経つにつれて当然起こりうることですが、見慣れた風景の中に見慣れない建物があると、やはり違和感を覚えます。当時は大して気にも留めなかった建物が、まったく新しいものに変わっているのを見ると、何でもない景色はその何でもなさを含めて記憶に刻まれていたのだなと実感します。
 僕が自転車で通い続けた道は三年前の通学路であって、今同じように妹が通う通学路とは別のものなんだろうなと思います。些細な部分が少しずつ変わっていって、元あったものとはまったく違うものに変わっていく。それが良い変化なのか悪い変化なのかは、それ自体がまた過去にならなければ判断できないものだから、現在どうなのかは、過去を知っている人間が、当時との比較でしか判断できないものです。
 街並みは良くも悪くもなりうるけれど、人間としての成長は、つねに前を向いてよりよくなっていきたいなと思います。
 その場合の良い悪いの判断基準をどこに置くかは、判断する人間次第ではあるんですが。
 大学に入ってから2年が経ちますが、高校に入ってから3年に上がるまでと同じぐらいの時間が流れてしまっていることを、少し不思議に思います。



 なんか、文章ぎっしりの日記ですね……。まあ、たまには感傷的に。