今は昔
昼休みにおにぎりを食べていたら、友人がなぜか笑顔できびだんごを勧めてきたので丁重にお断りしました。そんな水曜日です。
思えばあれって、もらってしまったばかりに友人でも仲間でもなく、家来という身分に成り下がってしまう恐ろしい食品ですよね。
「一つ私にくださいな」
「あげましょう」
そして次の瞬間、
「じゃあお前家来ということで」
「え、聞いてませんけど」
「いや、食べたからもう決定」
「ちょ、離せよ」
「無理」
「……鬼め」
こんな微笑ましいやりとりもきっとあったんでしょう。
しかしながら、昔話『桃太郎』において最も賞賛すべきは、中にいた桃太郎を傷つけることなく桃に入刀した老人のテクニックだということは言うまでもありません。
まあ、『竹取物語』にも同じようなことが言えますけど。
そんな水曜日でした。