海岸に打ち上げられた細い流木を拾って、両手で真っ二つに折る。湿った枝は皮だけを残してまだつながっていたので、僕はそれを引きちぎって分断した。二つになった枝を、何の感慨もなく波打ち際に投げ捨てて、すぐに次の枝を探した。誰のものでもない何かを…
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