読書記録2019

 明けましておめでとうございます。年の瀬に更新できず、2020年になってしまいましたが、以下は2019年の読書記録です。体力的に多忙だった1年でしたが、心の余裕があったことは、冊数からも明らかかと思います。結構読んだのではないかと。ミステリーが多めではありつつ、柴崎友香さんの『パノララ』、福永武彦の『草の花』、金井美恵子の『岸辺のない海』、石川淳の『紫苑物語』、保坂和志カフカ式練習帳』の5冊は、集中して能動的な読書として読み込むことができたもので、自分の糧にしたい本としてここに刻んでおきたいと思っています。

 とはいえ何より、有栖川有栖作品、綾辻行人作品を読み倒し、小野不由美さんの十二国記の最新刊まで読了できたのは、本当によかった。読書そのものは孤独な営みですが、同じ時期に同じ本を一緒に読んでいる人がたくさんいることを思うと、幸せな経験ができたと感じます。また、薦められるものをそのつど読みつないだ1年でもあり、過去の自分になかった読書経験ができた年でもありました。ありがとうございました。

 2020年はどうなるかわかりませんが、なるべくこのペースをキープしたいと思う次第です。これからもよろしくお願いします。

 

1/9 國分功一郎『暇と退屈の倫理学
3/6 有栖川有栖『46番目の密室』
3/10 竹西寛子『言葉を恃む』
3/28 有栖川有栖『孤島パズル』
4/1 島田荘司『斜め屋敷の犯罪』
4/10 有栖川有栖『マレー鉄道の謎』
4/13 伊坂幸太郎『シーソーモンスター』
4/18 有栖川有栖スウェーデン館の謎』
4/23 福永武彦『草の花』
4/27 カルロス・ルイス・サフォン『風の影 上』
4/29 カルロス・ルイス・サフォン『風の影 下』
5/1 アントニオ・タブッキ『レクイエム』
5/5 堀江敏幸『曇天記』
5/6 伊坂幸太郎『フーガはユーガ』
5/18 ヘルマン・ヘッセ『クヌルプ』
5/25 保坂和志カフカ式練習帳』
6/2 有栖川有栖 『妃は船を沈める』
6/17 有栖川有栖『双頭の悪魔』
6/22 有栖川有栖『女王国の城 上』
6/23 有栖川有栖『女王国の城 下』
7/7 有栖川有栖『ダリの繭』
7/21 有栖川有栖『狩人の悪夢』
8/4 綿矢りさ『ひらいて』
8/11 伊坂幸太郎『クジラアタマの王様』
8/14 柴崎友香『パノララ』
8/16 穂村弘『にょにょにょっ記』
9/4 石川淳『紫苑物語』
9/11 金井美恵子『岸辺のない海』
9/18 島田荘司『星籠の海 上』
9/20 島田荘司『星籠の海 下』
9/22 綾辻行人十角館の殺人
9/26 綾辻行人水車館の殺人
9/28 綾辻行人暗黒館の殺人 一』
9/30 綾辻行人暗黒館の殺人 二』
10/2 綾辻行人暗黒館の殺人 三』
10/2 綾辻行人暗黒館の殺人 四』
10/24 三島由紀夫『盗賊』
11/20 レイ・ブラッドベリ火星年代記
11/23 小野不由美丕緒の鳥
11/23 有栖川有栖『幻想運河』
11/28 小野不由美『華胥の夢』
12/5 小野不由美『黄昏の岸 暁の天』
12/8 小野不由美『白銀の墟 玄の月 一』
12/10 小野不由美『白銀の墟 玄の月 二』
12/11 小野不由美『白銀の墟 玄の月 三』
12/12 小野不由美『白銀の墟 玄の月 四』
12/27 岸政彦『断片的なものの社会学